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乱歩作品を久しぶりに読みました

まず乱歩作品ではなく私が久しぶりです。お久しぶりです。
京都とか実は行って来たりしてました。凄い楽しかったです。
でもこの記事は残念ながら(?)そういう話ではないです。
乱歩作品を久しぶりに読んで、やっぱり凄いなぁという大変一般的な話をします。嘘です。楽しい。本当です。感想です。
文章おかしい。
まず、当たり前ですが推理小説の感想なので悲しいかな、むべなるかな、ネタバレを含みます。ご注意。

勿論色々こう、その、作品全体の、人間が根源的に抱くであろう不気味なものへの恐怖みたいなのを探り当てる上手さとか、そういうのには勿論敬服して已まないのですが。
でも何よりまず私がこの小説を読んで怖かったのはチョコレートでした。チョコレートが大好きな子供が怖かったです。というかチョコレートが子供にとってどれだけのものであるかという事を訥々と表現する、その文章が恐ろしかった。
というかちょくちょくこの小説(というか乱歩の小説が、というべきなのだと思いますが)、本筋と関係ないところの怖さが最高級でもう無理。私だけかそれとも万人にとってそうなのかは何とも分かりませんが。
その事を含め、乱歩作品は私にとって没我体験の強い作品・文体だなーと思うので、それ自体が既にちょっと怖いです。自分が本を開いて、活字を追っているということを忘れてしまう。
中盤が怖い。怖いっていうか不可解故の恐怖みたいなのがくる。こええ。

結末に関して、語り手の蓑浦は散々「恐ろしい」出来事を強調しますが、どうもあれっていつも通りの乱歩節ですよねーっていう感じ。しかし乱歩は一体和歌山県を何だと思っているのか。どんだけ和歌山に迷路みたいな洞窟こさえるつもりなんだ

あとまあ詰まり蓑浦と諸戸のことですよね。そうなりますよね。邪道かと思いつつも、購入目的って部分もあったし。
これは学校の課題で感想文を最近書きまくった事による産物なのかもしれませんが、蓑浦は別に諸戸が嫌いなんじゃなくて、ていうかむしろ多分好きで、ただ諸戸の事が好きな自分が嫌いなんだろうなって思いました。
諸戸が自身の醜さを恥じて、蓑浦に謝ったり誤魔化そうとしたり何やかんや色々する部分がありますけど、蓑浦きたねぇな、と思わざるをえない…。いや、蓑浦が嫌いとかそういうのじゃなくて、そういう態度をどうして取り続けるかな君は、っていう。諸戸の愛だの恋だのは全部真実で、彼は本当に何ていうか、真人間すぎて寧ろ苦しくなります。
ああもう言っててもやもやしてきた。そういう事が言いたいんじゃないんですけども。
だからつまり蓑浦は、自分しか諸戸を救ってやれないっていう自覚が無さ過ぎて、或いは自覚してる癖に諸戸を弄んでて、ちょっと流石に残酷なんじゃないの、と思うのですよ。いやだからってこれでくっついたらうまみも悲しみも無い、単なるBL小説に堕す訳ですけど。
蓑浦の故意の「それらしい」演技めいたものと、実は最奥にある完全なまでの諸戸への無関心が相当ぐさっとくる。愛情への完全なる無関心が。拒絶ではなく無関心が。
蓑浦は諸戸の事好いてたんじゃないかな、位の夢は見たいです。そういう余韻だったんだと思いたいです。じゃないと辛い。諸戸は何一つ手に入れずに終わったんだなぁと思うと、彼は一体何の因果で生まれて死んだんだろうと思うと。
そんなにも好きであり「続ける」という状態を、蓑浦が経験してないという状態で奇しくも物語りは始まり、終わる訳なのだから、そういう時間を超えた愛みたいなものを捧げて死んでいった諸戸に、何か残念以上のものを思ってて欲しいというのが私の勝手な希望なのでした。

とりあえず凄まじくこう、何処が魅力かよく分からないくらいぎっしりな作品でした。

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